ライフサイエンス用語集

か(が)

開環重合 【かいかんじゅうごう】

環状化合物の環構造を解き、環の解かれた化合物の端同士が結合することで重合体となる反応である。

ガイドワイヤー 【がいどわいやー】

必要な微小な器具を患部まで血管内を運ぶワイヤー。

海綿骨 【かいめんこつ】

皮質骨に対する用語、海綿のような骨。

化学官能基 【かがくかんのうき】

化学結合を形成する、あるいは化学的性質を決めている化学的に機能をもつ構造、部位(基)のこと。
OH(水酸)基、COOH(カルボキシル)基、SO3H(硫酸)基、NH2(アミノ)基、CnH2n+1 (アルキル)基などがあり、前者の4つが多く含まれる材料は、水に溶解(水溶性)あるいは水にぬれやすく(親水性)なり、アルキル基が多く含まれる材料は水に溶解せず、水をはじく(疎水性)の性質をもつ。
カルボキシル基と硫酸基あるいはアミノ基を含む材料は、あるpH領域で負電荷あるいは正電荷をもつようになる。

化学的性質 【かがくてきせいしつ】

化学官能基によって決定される材料の性質のこと。具体的には親水性-疎水性(親油性)、電荷などの性質。

化学量論組成と非化学量論組成 【かがくりょうろんそせいとひかがくりょうろんそせい】

化学的に整数比で表せる組成とそうではない組成。

架橋 【かきょう】

高分子鎖同士を橋掛けすること。
水溶性高分子を化学的に架橋することで水不溶性のハイドロゲルを作製する。

隔離膜 【かくりまく】

不必要な組織が侵入しないように隔離する膜。
体内で、他の組織から組織再生の場を守り、組織の再生修復を実現する。

仮骨 【かこつ】

カルシウム沈着が不完全な様の組織。

可塑性 【かそせい】

物質などが外部からの入力に対応して変形適応すること。
神経可塑性でも同様で、外部からの入力によって神経細胞が形態的、機能的に変化すること。

肩こり 【かたこり】

項頸部から僧帽筋の諸筋に生じる、こわばった感じや不快感、こり感、痛みの総称。日本特有の表現。僧帽筋やその周辺の筋肉の持続的緊張により筋肉が硬くなり、局所的な循環障害が生じるため、酸素や栄養が末端まで届かないことが原因と考えられている。
薬物治療の一つとして、筋弛緩剤などが用いられる。

カチオン化高分子 【かちおんかこうぶんし】

アミノ基などを化学導入することによって、正電荷をもたせた高分子(ポリマー)のこと。
プラスミドDNAなどの核酸物質と混合し、ポリイオンコンプレックス(正電荷と負電荷とが多点で相互作用することで形成されるブラスミドDNAと核酸物質との複合体)を形成させ、核酸物質の細胞内への取り込み(導入)を高めるための非ウイルス性の遺伝子導入試薬として利用される。

カチオン化多糖 【かちおんかたとう】

プラスミドDNAなどの遺伝子を細胞内に導入するための遺伝子導入試薬(非ウイルス性キャリア)の一つ。細胞表面に存在する糖を認識するレセプターに結合。
細胞に毒性を与えず、遺伝子を細胞内に導入、遺伝子発現を高めるために用いる。

褐色脂肪細胞 【かっしょくしぼうさいぼう】

細胞内に多数の脂肪滴を有する細胞、ミトコンドリアなどの細胞小器官が発達しており、エネルギー代謝型の細胞である。

仮焼 【かりやき】

セラミックスを焼結する前に粒子を球状にするために行う加熱処理。

顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte-colony stimulating factor)【かりゅうきゅうころにーしげきいんし】

サイトカインの一種で顆粒球産出の促進、好中球の機能を高める作用がある。
がん化学療法による好中球減少症や再生不良性貧血に伴う好中球減少症に用いられる。

カルシウム処理チタン(Ca処理Ti) 【かるしうむしょりちたん】

チタン表面をカルシウムで修飾したもの。

カルシトニン 【かるしとにん】

ペプチドホルモンの一種。

カルシトニンレセプター 【かるしとにんれせぷたー】

カルシトニンに対するレセプター。

加齢黄斑変性 【かれいおうはんへんせい】

網膜疾患のひとつで治療法が少なく患者数が多い疾患である。
変性とは一般に遺伝子異常などで細胞機能が障害され徐々に消失していくことである。

管腔形成 【かんくうけいせい】

細胞が集まって空洞をもった管を形成すること。
例えば、血管内皮細胞が増殖因子によって増殖し、血管平滑筋細胞が遊走して血管内皮細胞の外側を覆い、アンギオポエチンという分泌蛋白質によってこれらの接着が進むことで、新たな血管が作られる現象などがある。

幹細胞 【かんさいぼう】

多種類の細胞に変化することができるという性質(多分化能)と分裂して同じ性質の細胞を増やせる能力(自己増殖能)を持つ細胞のこと。
胚性幹細胞(embryonic stem(ES)cells)と、成人から 採取できる成体(組織)幹細胞がある。
成熟細胞を人為的に遺伝子改変処理を行うことにより、未分化状態に先祖返りさせたES細胞に似た能力をもつiPS細胞(induced Pluripotent Stem cells)もある。

肝受容体シンチグラフィ 【かんじゅようたいしんちぐらふぃ】

シンチグラフィーとは体内に投与した放射性同位体から放出される放射線を検出し、その分布を画像化する画像診断法の一つ。
肝臓に存在するアシアロ糖タンパク質受容体を利用して行うもの。

官能基 【かんのうき】

化学結合(反応)性をもつ化学構造部分(group、基)のこと。

間葉系 【かんようけい】

体は基本的に皮と内側の2つの部分で構成されている。
この中で内側の部分を構成している細胞を作る能力をもつ細胞グループ名。

外瘻術 【がいろうじゅつ】

胆汁を体外に流出させること。経皮的処置、内視鏡的処置がある。

ガスフォーミング 【がすふぉーみんぐ】

材料内に二酸化炭素の超臨界流体を溶解させた後、常圧に戻して気化させることによって、膨張した二酸化炭素により多孔質材料を作製する方法。

ガドリニウム(Gd) 【がどりにうむ】

原子番号64、希土類元素のひとつ。ガドリニウム化合物はガドリニウムの性質上、MRIの造影剤として使われることがある。

ガングリオシド 【がんぐりおしど】

シアル酸を含む糖脂質の総称。

含浸 【がんしん】

化合物、薬などを材料内に浸み込ませ、両者の混合物を作ること。
例えば、乾燥したハイドロゲルに薬の水溶液を滴下すると、水溶液によって乾燥ハイドロゲルは膨潤、薬がハイドロゲル内に均一に分布した、薬-ハイドロゲル混合物ができる。

γ-PGA 【がんまぴーじーえー】

納豆菌が産出するポリグルタミン酸の一種。グルタミン酸がγ結合による形成された納豆のネバネバの主成分。