ライフサイエンス用語集

は(ば)

配位結合 【はいいけつごう】

金属イオンを介して、物質と物質とが結合すること、その様式。その結合力は化学共有結合よりも弱く、イオン結合よりも強い。

配向性 【はいこうせい】

高分子材料をミクロに見ると高分子の分子鎖が規則性をもって並んでいる部分(結晶相)と乱れている部分(非晶相)からなっている。この分子鎖の並んでいることを配向といい、その程度を配向性という。
一般に、配向性の高いほど、結晶相が多くなり、材料の力学強度は大きくなる。

ハイスループットスクリーニング 【はいするーぷっとすくりーにんぐ】

多くの種類の薬物を同時に迅速かつ比較しながら薬物活性を評価する方法。

ハイドロゲル 【はいどろげる】

水溶性高分子を水不溶化のために化学的に橋かけ反応を行うことで作製された、内部に水を含む物質の総称。橋かけの程度を変えることで体内での分解吸収性を変えることができる。

ハイドロプロセス 【はいどろぷろせす】

ウェットプロセスともいう。水溶液中で行う表面処理法。浸漬や電気化学的方法がある。

ハイブリッド 【はいぶりっど】

2つ以上の物質、技術、あるいは方法論を組み合わせ、それらの個々のもつ特徴を合わせもつあるいは相乗的に高め合う、さらには新しい特徴が生まれるようにすること。あるいは得られた物質のこと。

ハイブリッド人工臓器 【はいぶりっどじんこうぞうき】

細胞と人工物(高分子など)を組み合わせて生体機能を代行するもの。

ハウジング 【はうじんぐ】

人工透析装置や心臓補助のためのペースメーカーの外ワクのこと。

破壊靱性 【はかいじんせい】

材料の破壊しにくさを示す値。強度が大きく、破断伸びが大きいほど大きくなる。

破骨細胞 【はこつさいぼう】

骨を吸収する細胞。骨芽細胞(骨を作る細胞)と対となって骨内では働いている。

破骨細胞性吸収窩 【はこつさいぼうせいきゅしゅうか】

破骨細胞による吸収によって形成されるハイドロキシアパタイトに形成されるくぼみ(窩)。

播種 【はしゅ】

細胞を材料に播くこと。細胞を種に、材料を土に見なし、このような表現を使うことがある。

半月板 【はんげつばん】

ヒトの関節の間にあってクッションとなり、膝の円滑な運動を助ける働きをする軟骨組織である。

瘢痕組織 【はんこんそしき】

潰瘍、創傷などによる細胞死などによって生じた、様々な器官の組織欠損が、主に緻密なコラーゲン繊維で置き換わる事で修復された未完成な組織(肉芽組織)。

バイオフィルム 【ばいおふぃるむ】

単独あるいは複数の種類の細菌が、その周囲に細胞外マトリックスとともに栄養供給チャンネルを備えて形成するフィルム状の複合構造体。バイオフィルム形成後は、薬剤での除去は難しい。菌体外多糖に覆われた最近の凝集塊。
バイオフィルム中の細菌は共生・共存して好中球の食作用や抗菌薬の作用などに抵抗する。

バイオプシー 【ばいおぷしー】

生体組織診断のこと。病変した組織を採取し、顕微鏡を用いて組織・細胞を観察し、病気の診断などを行うこと。

バイオマテリアル 【ばいおまてりある】

Biomedical material=Bio-material、生医学材料。
体内で用いられる、あるいは細胞や血液などの生体成分および細菌やウイルスなどと触れて用いられるマテリアル(材料)のこと。

バイオマーカー 【ばいおまーかー】

血液中に存在するタンパク質や代謝物などで、疾患と関連してその量が変化し、その変化量を測定することで、疾患を診断できる物質。

バイオリアクタ 【ばいおりあくた】

細胞培養時において、細胞の栄養液(培地)を流動させることによって、細胞への栄養と酸素の供給効率を、かつ細胞の老廃物の除去効率を高めることを目的とした細胞培養装置の総称。
旋回培養、パーフュージョン培養装置などが含まれる。

培地 【ばいち】

細胞が生存するために必要な栄養を含む液体。炭水化物類(グルコースなど)、アミノ酸類、増殖因子などのサイトカイン類、細胞接着因子類(フィブロネクチンなど)などの混合物で、ウシ胎児血清を混入することが多い。また、抗生物質を添加し、雑菌汚染を防止する。
細胞が培地成分を消費することでの枯渇だけではなく、サイトカイン類、抗生物質などは、培地では、失活することが多く、培地交換操作が不可欠である。

バイモーダルイメージング 【ばいもーだるいめーじんぐ】

生体内のイメージングで、光と磁気、磁気と陽電子など2種類の方法を同時に利用してイメージングすること。

培養装置 【ばいようそうち】

=バイオリアクタ

パターニング 【ぱたーにんぐ】

凹凸、目的分子の分布など、二次元的な形を形成させる技術。

パルスレーザー成膜 【ぱるすれーざーせいまく】

基材表面にある物質を成膜する方法のひとつ。

パーフュージョン培養 【ぱーふゅーじょんばいよう】

細胞培養の1つの方法。培養液(細胞の栄養液)をかん流しながら培養する方法。
かん流していることで、細胞周辺の培養液が動き、細胞への酸素や栄養の供給、細胞の出す老廃物の除去効率がよく、静置培養法に比べて、細胞の培養状態がよいと考えられている。